チェックデジット - 成績処理


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受験番号とチェックディジット

OMR(マークリーダー)は文字を認識しないため(※)、氏名とは別に個人を特定するための受験番号が必要となります。受験生全員にあらかじめ受験番号を付与し、その番号を解答用紙となるマークシートの受験番号欄にマークしてもらう必要があります。学籍番号、会員番号などがある場合は受験番号に代えて使用することも可能ですが、そのまま使用するとごく稀に他人と混同する事故が発生する可能性もあるので注意が必要です。

※文字認識技術を利用したOCRもありますが、誤認識率がOMRと比べて格段に高く、さらに手書き文字が対象となると
「試験」という誤認識が許容されない分野では現実的ではなく、弊社ではお勧めしていません。

なぜチェックディジットが必要か?

では、学籍番号、会員番号などを受験番号として使用した場合に他人との混同事故が発生するケースについてご説明します。
学籍番号「101」のA君と学籍番号「102」のB君がいたとします。ここで、A君が受験番号として「101」とマークすべきところ、誤って「102」とマークしてしまった場合を想定して見ましょう。
コンピューターによる重複チェックで受験番号「102」のマークシートが2枚存在していることが発見できます。重複した2枚のマークシートの内、どちらか一方はマークエラーです。この場合はマークシート原本の氏名を確認し、誤りのあるマークシートの受験番号を正しいものに修正した上で成績処理を行うことが可能です。

しかし、仮にB君がたまたまこの試験を欠席していたとしたらどうでしょうか。B君のマークシートが存在しないわけですから、塗り間違えたA君の「102」は重複せず、欠席したB君の成績として処理されてしまいます。こうしたケースはごく稀ではありますが実際に発生します。特に欠席者が多数いる試験であれば、こうした事故が1回の試験で複数件発生することもあります。
このような事故を防ぐために考案されたのがチェックディジットという仕組みです。

チェックディジットの仕組み

チェックディジット(Check Digit)は受験番号の各桁をあるルールで計算を行った結果を当該受験番号の末尾に付加するものを言います。
では具体的にその一例をご紹介します。

上記の仕組みで付与されたチェックディジットは本来の受験番号082405に対して唯一Hというアルファベットが与えられます。従って、受験番号のマークにおいてチェックディジットも含めどこか1箇所でもマークエラーがあると、上記計算をすることにより重複検査などの方法によらずに単独で発見することができます。
これにより、マークエラーによる受験番号の本当の持ち主がたまたま欠席していたとしても、マークエラーを発見することが可能となります。

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